ニュース 運輸 作成日:2015年5月6日_記事番号:T00056797
台湾高速鉄路(高鉄)沿線の雲林県・彰化県地区で、地下水のくみ上げによる地盤沈下が進んでいる問題で、このほど最新の観測データが発表され、観測地点4カ所のうち3カ所で沈下が加速している状況が確認された。交通部高速鉄路工程局(高鉄局)は「安全の範囲内」と強調しているが、深刻な水不足となっている今年は例年より地下水のくみ上げが増えたことで、沈下がさらに加速する恐れがあると専門家は指摘している。6日付蘋果日報が報じた。
最新の観測データによると、観測地点4カ所のうち、雲林県の78号快速道路との交差地点を除く3カ所、▽雲林駅予定地(同県虎尾鎮)▽同県・県道158号線との交差地点▽彰化県渓州郷──で沈下の加速が見られ、特に158号線との交差地点では昨年1年間の沈下が4.6センチメートルと前年比31%拡大した。
これについて高鉄局は、政府による地下水の組み上げ抑制策が奏功し、一昨年は沈下が緩和したが、昨年は降雨量が前年の半分にとどまったことからくみ上げが増え、沈下が拡大したと説明した。今年さらにくみ上げが増えるとの懸念に対しては「監視を強化している他、水利署も対策を検討している」と説明した。
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