ニュース 社会 作成日:2015年5月7日_記事番号:T00056818
高速道路を管轄する内政部警政署国道公路警察局は3年前、ドライブレコーダーの記録を基に市民がインターネットを通じて交通違反を通報できるシステムを立ち上げた。以降、通報件数は年々増え続け、従来は1カ月に50件程度だった検挙数が先月は5,500件を超え、約100倍に達した。
かつて高速道路での交通違反を市民が通報するには書類に必要事項を書き込み、郵送する必要があったため通報件数は少なかったが、ネットでの通報が可能になったことで増加の一途をたどっている。同システムをスタートさせた1年目は1カ月の通報数が従来の10倍に当たる平均約500件に、2年目には同1,800件、3年目の昨年は同3,400件、今年はついに5,000件を突破した。
通報に対し特に報奨金などは設けられていないが、スマートフォンでも手軽に通報できることから探偵気分で警察に情報を提供する市民が増えているようだ。また、ドライブレコーダーの普及も重要な要因だ。国道警察関係者によると、以前道路に凹凸ができていたことから30台以上の車両が路肩を走行したところ、その様子をドライブレコーダーに記録していた市民が通報し、一網打尽となったこともあるという。
また、別の車が路肩走行したところ、3〜4人の市民が通報、中には丁寧にも映像に時刻、地点、法律のどの項目に違反しているかを記した「字幕」まで付けた者もいたそうだ。
ちなみに国道警察の統計によると、市民による通報で最も多い交通違反の上位3項目は▽1位、ウインカーを出さずに車線変更▽路肩走行▽導流帯への進入──となっている。
全市民が警察役を果たすことで、高速道路が安全な場所となることは当然、歓迎すべきことだが、提供された映像の確認を含め、通報事案の処理には少なくとも20〜30分かかるそうで、通報数がこれほど急増している状況に現場の警察官は「まったく人手が足りない」と悲鳴を上げている。
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