ニュース 社会 作成日:2015年5月8日_記事番号:T00056843
花蓮県で放し飼いにされていたペットの犬がこのほど、台湾鉄路(台鉄)の列車に誤って乗り込み、100キロメートル以上移動してしまった。到着先で降ろされたが、乗り合わせた乗客が野良犬化することを懸念し、インターネット上に情報を掲載したところ、ネットユーザーによって次々と拡散され、飼い主が気付いて、無事帰宅を果たすことができた。
今回、台鉄の旅を楽しんだのは花蓮のカラオケ店主が買っている黒い雑種犬で、名前は「招財」。以前、客が残していったそうだが、おとなしく毛並みも良かったことから取りあえず面倒を見ることにしたという。
招財はふだん、昼間は台鉄・花蓮駅周辺で過ごし、夜になるとカラオケ店に戻って寝るという生活を送っている。ところが6日の午後6時過ぎ、空腹だったのか、駅弁の匂いに誘われてホームに進入。さらに売り子の後について列車の中にまで入り込んでしまった。
気付いたホームの客が慌てて手を振って車掌に合図を送ったが、そのまま列車は駅を出発してしまった。
一方、車内で招財に遭遇した旅行団体の女性ツアーガイドは、車掌に折り返しの列車で花蓮に送り返すのかと尋ねたところ、宜蘭県の羅東駅で降ろすとの返事が返ってきた。しかし、羅東駅は花蓮駅から100キロ以上離れている。
このガイドは、招財が首輪を付けていたことから飼い犬だと考え、羅東駅で降ろされれば野良犬になってしまうと懸念し、「ボクは花蓮から来ました。どうか花蓮駅まで連れ戻してください」と書いた紙を首輪に結び付け、その写真を撮影し、フェイスブック(FB)上に掲載した。
するとこの写真はネットユーザーによって次々と転載され、翌日の朝までに1,000人以上がシェアするまでに拡散した。そして花蓮出身者のFBページに転載された写真を飼い主が目にしてすぐに招財だと気付き、あわてて車で宜蘭へ向かい、無事連れ戻すことに成功した。
ネット時代ならではのスピード解決と言えよう。
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