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オフショア人民元拠点化、2つの戦略=金管会


ニュース 金融 作成日:2015年5月8日_記事番号:T00056849

オフショア人民元拠点化、2つの戦略=金管会

 金融監督管理委員会(金管会)の曽銘宗主任委員は7日、台湾をオフショア人民元業務の拠点として発展させるため、人民元建て預金量の増加、人民元建て金融商品の多様化という2つの戦略を取る考えを示した。8日付工商時報が伝えた。


曽主任委員は、台湾には独自の強みがあり、オフショア人民元の重要拠点になり得ると述べた(7日=中央社)

 曽主任委員は、台湾期貨交易所(台湾先物取引所)主催のデリバティブ市場発展に関するシンポジウムに出席し、「人民元の国際化と自由交換は予期可能な趨勢(すうせい)だ」と述べた上で、台湾のオフショア人民元市場には▽中国との距離が近い点▽人民元預金が急速に伸びている点▽中台間で台湾の貿易黒字が700億米ドルに達している点──を強みとして挙げた。

 曽主任委員はまた、オフショア人民元拠点を目指すには、▽人民元資金プールが大きいこと▽人民元建て金融商品の多角化▽人民元還流システムの構築──が必要になるとの認識を示した。このうち、人民元資金プールについては、中台貿易が人民元建てで決済されれば、700億米ドルの黒字が人民元建てとなり、台湾の人民元資金プールは急速に拡大すると指摘した。