ニュース 農林水産 作成日:2015年5月8日_記事番号:T00056851
行政院農業委員会(農委会)動植物防疫検疫局は7日、金門県で飼育されている牛に家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫が発生した疑いがあると発表し、感染予防として同県から台湾本島への偶蹄(ぐうてい)類の動物、生鮮肉製品の持ち込みを禁止した。問題の養牛場の全175頭は殺処分する予定だ。8日付自由時報が報じた。
動植物防疫検疫局は当面の防疫措置として、問題の養牛場の半径1キロメートル以内の牧畜場の家畜を全頭検査する方針だ(7日=中央社)
同局が先月17日、同養牛場の牛を検査したところ、1頭から口蹄疫の抗体陽性反応が出た。同月23日に同養牛場の15頭の血清と咽喉ぬぐい液を採取して検査し、うち1頭から7日、A型の口蹄疫ウイルスとみられるウイルスが検出された。
台湾でこれまで検出された口蹄疫ウイルスはO型のみだ。専門家は、口蹄疫ウイルスは人に感染することはないが、人に運ばれて偶蹄類の動物に感染するため、金門島~福建省アモイ市を結ぶフェリー「小三通」などを通じて、A型の口蹄疫が発生したことのある中国からもたらされた可能性があると指摘した。
台湾では2013年5月にも金門県と台中市の養豚場で口蹄疫が発生したが、その後は発生例がなく、今年7月に国際獣疫事務局(OIE)による指定で現在のワクチン接種清浄地域からワクチン非接種清浄地域へ変更される予定だった。しかし今回の口蹄疫発生を受け、指定変更はさらに2年先となる恐れがある。
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