ニュース 商業・サービス 作成日:2015年5月8日_記事番号:T00056852
台湾の回転ずし大手、争鮮迴転寿司(スシ・エクスプレス)がサーモンを輸入後、衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)によるサンプル検査が完了していない段階で、サーモンを切り分ける加工を行っていたことが分かった。8日付聯合報が伝えた。
問題となったのは、争鮮が輸入した大西洋産、ドナウ川産のサーモン約3トン。争鮮は「鮮度を保つため」として、4月30日に誓約書を提出し、サーモンを指定冷凍倉庫に保管していた。サーモンは検査が終了し、輸入許可証を取得するまで出荷できないが、争鮮は誓約書に違反して、加工を行っていた。
TFDAは、争鮮が誓約書に基づき外部に輸入品を保管することを1年間禁止する処分を下した。争鮮はこれにより、輸入した生鮮食品を税関外の冷凍倉庫ではなく、税関の常温倉庫での保管を迫られる。また、輸入許可証を取得する前にサーモンが店頭で販売されていたかどうか追跡調査を進めることにしている。
TFDAは輸入食品に対するサンプル検査を実施している。一方、財政部は貨物の速やかな通関を図るため、検査終了前にいったん通関を認めた上で、事後にサンプル検査を実施することを認めている。今回の不正は、TFDAの依頼を受けた桃園市政府衛生局がサーモンが倉庫に適正に保管されているかどうか検査する過程で発覚した。
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