ニュース 社会 作成日:2015年5月13日_記事番号:T00056928
国家実験研究院(国研院)は12日、純台湾製の遠隔探査衛星「フォルモサ5号」に搭載する観測機器を公開した。同衛星は域内における関連技術確立を主要目的として開発が進められてきたもので、来年第1四半期に米カリフォルニア州・バンデンバーグ空軍基地から打ち上げられる予定だ。
フォルモサ5号の解像度は、台北101ビルから300キロメートル以上離れた墾丁(屏東県)の人が見えるほどだ(国研院リリースより)
国研院によると、フォルモサ5号は2004年に打ち上げられたフォルモサ2号の任務を引き継ぐことになるが、2号のカラー解像度が8メートルなのに対し、CMOSイメージセンサー技術を取り入れた5号は4メートルと2倍に向上した。高度720キロメートルの宇宙空間から地上の2メートル前後の物体を識別することができる。
国家太空中心(宇宙センター)の張桂祥主任は、衛星関連の技術は国防に関わることから各国が厳しい制限を設けている他、一般的に採用されるCCD技術は外国企業が掌握しているためコストが高いことから、半導体産業が発達した台湾の強みが生かせるCMOSセンサー技術の活用を決めたと説明した。
なおフォルモサ2号は現在、毎日台湾の上空を通過しているものの、軌道の関係から地球全体を撮影対象に含めることができないが、5号は世界の隅々まで映し出すことが可能となる見通しだ。またカラー解像度が大きく向上したことで空から見た台湾のより詳しいデータを取得することが可能となり、国土開発、環境問題、災害状況の把握などに貢献が見込まれる。
また張主任は、CMOSセンサーを使った観測衛星が将来主流になるとみており、今後は台湾で開発された技術を海外へ輸出することも可能だと語った。
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