ニュース 社会 作成日:2015年5月14日_記事番号:T00056953
2008年に台北市政府が開設した、市民からの問い合わせや苦情を受け付けるためのホットライン(電話番号1999)は、その簡便さや匿名での通報が可能となっていることから毎月20万件を超える相談、通報が舞い込んでいる。しかし、中には悪ふざけとしか思えないような内容のものも少なくないことから、市政府は13日より匿名での苦情や通報は受理しない方針に改めた。
統計によると、同ホットラインでは開設から現在までに受け付けた通話件数が1,472万件に上り、このうち50%が各種問い合わせ、25%が派遣労働関連の訴え、20%が他部署への取り次ぎ願い、そして残りの5%が「その他」となっている。
台北市研究発展考核委員会(研考会)の陳銘薫主任委員によると、同ホットラインでは苦情や相談を受け付ける際、相談者に氏名や電話番号などの提供を求めていなかったことから、「その他」の中には「家のクーラーが効かない」「野菜が新鮮じゃない」「ペットの犬が隣の犬にセクハラを受けた」などというふざけた相談が少なからず存在するという。
しかし訴えを受けた担当者は全ての案件を一定期間内に受理、処理するよう命じられているため、対処不能な相談に対しても何らかの対応を取らなければならず、労力と時間の浪費に悩まされていた。
これを受けて台北市では13日、同ホットラインに問題解決を訴える場合は氏名と連絡先電話番号の提供を必須とし、匿名の場合は訴えの内容を記録するにとどめ、受理しないと発表した。
また、ホットラインでは従来受け付けていた駐車違反、違法な露天販売、人や動物の騒音などに関する通報についても、これらの問題は警察の管轄下にあるとして「110」への通報を求め、今後は受理しないと表明した。今度は警察がおかしな訴えに悩まされなければいいのだが。
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