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自動車用炭素繊維の需要3倍へ、台プラも注力


ニュース 石油・化学 作成日:2015年5月15日_記事番号:T00056989

自動車用炭素繊維の需要3倍へ、台プラも注力

 自動車向け炭素繊維の需要拡大が見込まれる中、炭素繊維世界4位の台塑集団(台湾プラスチックグループ)は、中国や日本、欧米の自動車大手の認証を目指している他、米国の航空機メーカーと商談を進めている。15日付工商時報が報じた。

 炭素繊維の世界上位3社は、東レ、帝人、三菱ケミカルホールディングス。三菱ケミカルホールディングスは先月、2020年から各国で自動車の排ガス規制が厳しくなり、車体を軽量化できる炭素繊維の使用が広がるとして、自動車向け炭素繊維の需要が昨年度の約7,000トンから3倍以上に伸びるとの見方を示した。

 台プラグループは炭素繊維を欧州に年間8,750トン輸出している。生産能力の増強で、世界市場シェアは8.8%まで拡大し、関連企業の福懋科技(フォルモサ・アドバンスト・テクノロジーズ)のリソースを合わせれば、市場シェア10%に近づく。

 また台プラグループは、自動車大手の裕隆集団と、炭素繊維を使用した電気自動車(EV)開発で提携している。この開発連盟には福懋科技、上緯企業(スワンコー)、明安国際企業(アドバンスト・インターナショナル・マルチテック)など20社が参加している。