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クアンタ、Q1為替差損で3割減益【表】


ニュース 電子 作成日:2015年5月15日_記事番号:T00056996

クアンタ、Q1為替差損で3割減益【表】

 ノートパソコン受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が14日発表した第1四半期の業績は、連結売上高が前期比18.5%減の2,051億9,300万台湾元(約8,000億円)、純利益が32.1%減の36億7,200万元となった。昨年第4四半期は台湾元が3.9%下落した結果、35億4,300万元の為替差益を得たが、今年第1四半期は台湾元が1.2%上昇したため、逆に1億5,200万元の為替差損が出て業績の足を引っ張った。第1四半期純利益は2010年第4四半期以降で最低だ。15日付工商時報などが報じた。

 台湾の電子機器受託生産大手は第1四半期、クアンタと仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)、英業達(インベンテック)、和碩聯合科技(ペガトロン)の4社合計で約15億元の為替差損を計上した。台湾元は今後も上昇が見込まれており、各社は引き続き為替ヘッジによって影響を低減する構えだ。

 クアンタは一方、第1四半期の粗利益率が前期比0.51ポイント上昇して5.08%となり、過去5年半で最も高くなった。粗利益率の高いクラウド製品の売上構成比が上昇して20%を上回ったこと、およびアップルの腕時計型ウエアラブル端末「アップルウオッチ」の歩留まり向上、同製品の研究開発(R&D)費など関連コストの帳簿計上が済んだことが要因だ。

 クアンタは第2四半期、ノートPCの前期比10%の出荷拡大を見込む。今年の売上目標1兆元には変更がないとしている。