15日付電子時報によると、微星科技（ＭＳＩ）のゲーム用ノートパソコン販売が大幅に増加する中、業界では同製品市場での展開拡大を狙う聯想集団（レノボ）がＭＳＩからの事業買収に意欲を示していると伝えられている。業界関係者は、買収が実現すれば華碩電脳（ＡＳＵＳ）、宏碁（エイサー）などの脅威になると指摘した。ＭＳＩは観測に対し「聞いたことがない」とコメントした。
世界のＰＣ市場では年々需要が減少し、出荷台数、収益ともに厳しい状況が続いているが、ゲーム用ノートＰＣや周辺機器は販売が好調な上、平均販売価格（ＡＳＰ）が高いことから大手ＰＣブランドが注目している。
ＭＳＩはゲーム用ノートＰＣの販売増により業績が回復。ＰＣ市況の低迷が続く中、３年連続で増益を記録した。
なお業界関係者は、レノボは現在、ＭＳＩの受託生産事業の重要顧客となっており、ＭＳＩが買収を即座に拒絶することは難しく、協議中だと指摘した。
