ニュース 社会 作成日:2015年5月18日_記事番号:T00057004
台湾大学を来月卒業する学生で組織された台大卒業生聯合会(卒聯会)は、6月14日に開催する卒業記念ダンスパーティーの告知用に、台湾鉄路(台鉄)線路上で写真を撮影し、フェイスブック(FB)上にアップロードした。しかしこの撮影が無許可で行われたことが発覚し、卒聯会はただちに画像をFBから削除、謝罪したものの、今後、撮影に関わった学生らに法的処分が科せられる見通しだ。
問題の写真は線路の上に片足で立つ女子学生に男子学生がひざまずいてダンスを申し込むという構図。撮影場所は廃線などではなく、通常通り列車が走行している七堵駅(基隆市七堵区)周辺の線路で、15日に画像が掲載されて以降、ネットユーザーからは「台鉄に撮影許可を申請したか」「勝手に線路内へ入るのは非常に危険な行為だ」などと批判の声が上がった。
これを受けて台大卒聯会は17日、「関連規定を十分に理解していなかった」と釈明。「運行の安全に影響を及ぼす不適当な行為」と認め、事件の全責任を負うと表明した。また台鉄は今回の問題に対し、「調査の結果、卒聯会は撮影許可を受けておらず、かつ列車が通行する線路上での撮影は非常に危険な行為と言え、早ければ18日中に鉄路警察局に捜査を依頼する」とコメントした。
台鉄は、市民が線路上で撮影を行う場合は事前申請が必須で、かつ撮影場所は使用されなくなった駅や線路に限られると説明。台大卒聯会が撮影した場所は申請したとしても許可されることはあり得ないと強調した。
なお鉄路警察局は、鉄路法では歩行者や車両が鉄道の線路、橋、トンネルや駅構内の通行を禁じられている場所に進入した場合、1,500〜7,500台湾元の罰金が科せられると指摘。台大卒聯会の行為についてはモデルとなった2人、カメラマンなど当時、線路内に入った全員に対し捜査を進め、処分を下すことになると表明した。
卒業イベントを盛り上げるための行動が逆に水を差す結果となってしまったようだ。
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