ニュース 社会 作成日:2015年5月19日_記事番号:T00057030
日本で「痛車(いたしゃ)」と呼ばれる、車体に漫画やアニメ、ゲームのキャラクターなどのステッカーを貼り付けたり、塗装した自動車が台湾でも増えている。さらに台湾では自動車だけでなくバイクに同様の装飾を施す人も多く、愛好者は既に3,000人を超え、幅広い年齢層に浸透しつつあるようだ。
「痛車」文化発祥の地、日本では主に漫画やアニメに登場する女性キャラクターを車体に描いたものを「痛車」と定義することもあるようだが、台湾では多様化が進み、「アイアンマン」や「ハルク」などハリウッド映画のキャラクター、さらには台湾の伝統人形劇「布袋戯」の登場人物を描いたものもその範囲に含まれるようだ。
また、台湾の南北でデザインに対する好みも分かれるそうで、北部の「痛車族」は等身大キャラクターを取り入れることが多いが、南部では頭部をデフォルメしたキャラクター(ちびキャラ)が比較的好まれるそうだ。
なお台湾ではかつて、乗用車に使用できる色が限られていたことから「痛車」は違法扱いとなり、路上で警察に見とがめられた場合、900〜1,800台湾元の罰金を科せられた上、再度車検を受けることが命じられた。
車検を通らなければナンバープレートが没収されるため、「痛車族」は検挙されるたび、高い費用と長い時間をかけて仕上げたデザインを泣く泣く消し去ったそうだ。
ただ一昨年、政府が規制を緩和し、車体に図案を描くことが認められるようになり、大手を振って公道で愛車を走らせることが可能になった。
こうして街中で「痛車」を見かける機会が増えつつある昨今だが、「痛車族」によると警察や一般の市民から暴走族と同一視されがちなことが悩みの種だという。この問題について「痛車族」の1人は、「われわれは心血を注いで完成させたかっこいい愛車で注目を集めたいんだ。スピードを出せば、周りの人が自慢のデザインをじっくり見ることができなくなる。誤解しないでほしい」と訴えている。
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