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環境団体と飲食業界、マグロ論争


ニュース 農林水産 作成日:2015年5月19日_記事番号:T00057034

環境団体と飲食業界、マグロ論争

 環境保護団体と飲食業界の間でクロマグロの安全性に関する論争が持ち上がった。


グリーンピースは、メチル水銀の検出は日本や欧米の基準を上回っていると指摘した(リリースより)

 環境保護団体のグリーンピースは18日、市中の飲食店でクロマグロの刺身から重金属を検出したとする調査結果を発表し、飲食業界にクロマグロの販売中止を求めた。

 グリーンピースは、三井餐飲事業集団(ミツイ・フード&ビバレッジ・エンタープライズ)系の上引水産(アディクション・アクアティック、台北市民族東路)から今年4月に購入したクロマグロ8点のうち7点からメチル水銀が0.3~1.14ppm検出されたと指摘した。ただ、台湾当局の基準値(2ppm)は下回っている。

 グリーンピースはクロマグロの資源保護を図る手段として、重金属検出データを盾に飲食業界に揺さぶりをかけた格好だ。

 これについて三井餐飲は「クロマグロはいずれも合法業者から調達しており、トレーサビリティー(履歴管理)の体制が整っている。食用に問題はない」と反論した。

 業界関係者は、台湾で最も食べられているのはキハダマグロであり、漁期が限られたクロマグロはあまり使用されないため、クロマグロの販売を中止しても影響は極めて限定的だと指摘した。