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永豊の注射用生理食塩液、細菌感染の疑い


ニュース 医薬 作成日:2015年5月19日_記事番号:T00057043

永豊の注射用生理食塩液、細菌感染の疑い

 衛福部食品薬物管理署(TFDA)は18日、永豊化学工業が生産する注射用生理食塩液が原因と思われる発熱症状が患者に見られたとの通報が北部の病院から寄せられ、同注射液を検査したところ、17本中2本が細菌に汚染されている疑いが高いことが分かり、メーカーに対し、24時間以内に病院および薬局へ使用、販売の停止を通知し、29日までに回収をするよう要求したと発表した。


同注射液は多くの病院で使用されている(TFDAリリースより)

 19日付中国時報によると、異常が見られた患者は8人で、初歩的な検査の結果、同注射液はグラム陰性菌の一種「ラルストニア・ピッケティ」に汚染されたとされる。

 永豊化学工業は創業63年の老舗メーカーで、病院向け注射用生理食塩液の主要供給元の1社となっている他、薬局への供給も行っており、今回の問題で5万4,400本が回収される見通しだ。

 馬偕紀念医院児童感染科の紀鑫医師によると、ラルストニア・ピッケティは健康な人では感染症を起こさないが、抵抗力の弱い呼吸器系の患者が感染すれば、深刻な場合は敗血症や肺炎を引き起こす可能性があるという。