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鴻海が「サプライチェーン金融」、中国で始動か


ニュース 電子 作成日:2015年5月19日_記事番号:T00057049

鴻海が「サプライチェーン金融」、中国で始動か

 鴻海精密工業は18日、子会社の富泰華工業(深圳)を通じ、中国のリース会社、嘉銘融資租賃(上海)に2,250万米ドルを出資し、株式75%を取得したと発表した。これに対し業界では、重要なサプライヤーに融資を行う「サプライチェーン金融」を鴻海が中国で始動するとの見方が出ている。最初の融資先は、中古iPhoneの販売を手掛ける電子商取引業者、富連網となる見通しだ。19日付工商時報が報じた。

 郭台銘(テリー・ゴウ)鴻海董事長は2013年、中華民国対外貿易発展協会(外貿協会、TAITRA)、中華民国全国工業総会(工総、CNFI)などと協力して「台湾にサプライチェーン金融プラットフォームを構築し、製造業、工業、物流業、サービス業と金融業を結び付け、産業価値を高めたい」と意欲を表明した。

 その後2年が経過し、郭董事長は金融面の規制緩和が十分に進んでいない中国に商機を見出し、計画を始動させたもようだ。

 観測によると、同計画はサプライヤーの中から重要な企業を選定して資金援助を行い、サプライチェーンの安定を図ると同時に、競争力を高めることを目的とする。