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宏泰人寿が増資へ、太陽生命は引き受けず


ニュース 金融 作成日:2015年5月21日_記事番号:T00057088

宏泰人寿が増資へ、太陽生命は引き受けず

 財務状況が悪化し、資本強化が求められていた生命保険会社、宏泰人寿保険は20日臨時董事会を開き、63%の減資で175億台湾元(約690億円)の累積損失を解消した上で、不動産現物出資で101億6,000万元の増資を行うことを決議した。6月24日の株主総会で承認を見込む。増資が実現すれば、今年末時点でリスクベース自己資本比率(RBC)は250%以上を確保できる見通しだ。21日付工商時報が伝えた。

 主要株主のうち、日本の太陽生命保険は増資に加わらないため、出資比率は8%から6%に低下する見通しだ。保険ブローカーの永達保険経紀人公司(永達保経)も増資引き受けを見送り、出資比率は3%から2%に低下する。

 現物出資に充てられる資産は、林長隆氏が台北市北投区に保有する土地と勝祥実業、鴻菖実業が同市信義区に保有するビル「交易広場2号」の2件。

 金融監督管理委員会(金管会)は先月、宏泰人寿保険のRBCが法定基準の200%を下回り、昨年末までに基準達成計画を提出できなかったとして、是正を求める処分を下したばかりだ。