ニュース 建設 作成日:2015年5月21日_記事番号:T00057103
建設中の台北文化体育園区(通称・台北ドーム)をめぐり、台北市政府と事業者の遠雄企業団(ファーグローリー・グループ)による対立が深まる中、台北市政府は20日夜、台北ドームの建設工事中断を命じた。遠雄は趙藤雄董事長が19日、市側と直談判し、歩み寄りが見られたと説明していたが、実際には交渉は平行線をたどり、市側が強硬措置に出たとみられる。これを受けて、遠雄は21日午前、工事の全面停止を発表した。 21日付中国時報などが報じた。
記者会見に臨んだ鄧副市長(右)。台北市は強い態度を示しているが、工事停止によってMRT板南線の安全への影響を懸念する声もある(21日=中央社)
市側は工事内容と認可された工事図面が一致しないなどとし、遠雄が市民の安全をないがしろにしていると判断。遠雄側に直ちに改善措置を提出するよう要求した。
21日午前に記者会見した鄧家基副市長は「台北ドームは秩序が守られていない。工事で史跡の損壊を招いたほか、MRTのトンネル内に亀裂が生じた。環境影響評価時の約束にも違反している」と命令の理由を説明した。
遠雄は工事を停止したものの命令を不服としており、今後、行政訴願の他、裁判所に処分無効の仮処分申請を行うとみられる。
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