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TSMC18インチ工場予定地、「樹木5400本を移植」


ニュース 電子 作成日:2015年5月22日_記事番号:T00057128

TSMC18インチ工場予定地、「樹木5400本を移植」

 ファウンドリー大手、台湾積体電路製造(TSMC)が18インチウエハー工場の建設を予定し、開発が進められている中部科学工業園区(中科)台中園区の拡張計画(中科5期)に対し、環境保護団体が園区内の森林53ヘクタールが破壊されると抗議を強めている。これについてTSMCは21日、用地内の樹木5,400本を移植するとともに、1万500本の苗を学校や地域に寄贈することで炭素固定量を開発前に比べ10%増加させると表明した。22日付蘋果日報などが報じた。


環境保護団体は中科5期の開発中止を求めて、24日に抗議デモを行う計画だ(21日=中央社)

 環境保護団体は、台中高等行政法院に対し、中科5期計画の中止を求める訴えを起こしている他、台中市も、用地内の樹木を1本も漏らさず移植するよう中科管理局に要求していることから、業界では6月に予定されるTSMC18インチ工場の着工に遅れが生じるとの見方が出ている。

 これに対しTSMCが今回対策を表明した形だが、環境保護団体は樹木の移植について「これは公園を造るという話ではない」と否定的な認識を示しており、18インチ工場の建設が順調に進むかどうかは依然不透明な状況だ。