ニュース 政治 作成日:2015年5月25日_記事番号:T00057142
台湾の行政院大陸委員会(陸委会)の夏立言主任委員は23日、中国の国務院台湾事務弁公室(国台弁)の張志軍主任を金門島に迎え、両機関トップ(閣僚級)による通算3回目の会談に臨んだ。
夏・陸委会主任委員(右)と張・国台弁主任(左)。会談開始前に握手を交わした(23日=中央社)
会談で双方は、中国人旅行客が台湾経由で他国に渡航することを年内にも解禁する方向性などで意見が一致した。夏主任委員は「中台の窓口機関トップによる第11回会談で合意に達する可能性がある。双方が年内に技術的問題について合意し、具体的な方法を示して実施に移したい」と説明した。
国台弁の馬暁光報道官も「台湾経由での渡航に関しては、年内に実現を目指すことで一致した。速やかに準備を進める」と述べた。
双方はこのほか、▽中国福建省から金門島への水供給に向けた契約の早期締結▽中台の窓口機関トップによる第11回会談の早期開催▽中台物品貿易協定交渉の積極推進▽中台の事務所開設に向けた第8回事務レベル会合の開催▽金門島での海砂不法採取、漁船の不法操業の共同取り締まり──などで合意した。一方、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への台湾の参加問題では協議が平行線をたどった。
中国人旅行客に対する台湾経由での他国への渡航解禁方針について、長栄航空(エバー航空)を傘下に置く長栄集団(エバーグリーン)広報担当者は、「これまで華北、華中の旅客は米国などに向かうのに東京やソウル乗り換えが主流だった。台湾での乗り継ぎが解禁されれば、桃園国際空港は華北、華中の旅客のハブになり得る」と語った。中華航空(チャイナ・エアライン)の広報担当者も、「桃園航空の乗り継ぎ拠点としての競争力が大幅に高まる。台湾の航空会社には大きな恩恵を受けることになる」と述べた。
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