ニュース 公益 作成日:2015年5月26日_記事番号:T00057165
高雄市で第3段階の給水制限が解除されたことで、大量の工業用水を必要とする中国鋼鉄(CSC)、台湾中油(CPC)など地元産業界はほっと胸をなでおろしている。26日付工商時報が伝えた。
高雄地区では連日の降雨で水の濁りが生じているが、工業用水を供給する台湾自来水公司第7区管理処は、澄清湖浄水場から工業用水を供給している仁大工業区内の工場10カ所に関しては、水の濁り具合が許容範囲内で、石化原料の生産には影響が出ないとの見方を示した。
同処はまた、鳳山ダムから大発、林園、臨海の各工業区に供給している工業用水も1日当たり30万トンの水準を回復したという。これにより、CSC、盛餘(SYSCO、センユースチール)、春源鋼鉄工業、東和鋼鉄企業(東鋼)、CPC、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)林園工場などの工業用水不足は解消に向かう見通しだ。
CSCは1日当たり14万2,000トンの工業用水を消費しているが、10%の給水制限に配慮し、これまで廃水回収の濃縮倍数を高め、工業用水の消費量を12万5,000トンに抑えた。給水制限解除を受け、同社は生産設備の安全性を確保するため、濃縮倍数を引き下げた。ただ、工業用水に対する管理強化を継続し、毎日5,000~7,000トンの水回収を行うことで、1日当たりの工業用水使用量を12万~13万トンに抑制していく。
CPC石化事業部は、高雄市林園区の新第3ナフサ分解プラント(三軽)、第4ナフサ分解プラント(四軽)で毎日4万トンの工業用水を必要とするが、給水制限解除を受けて減産の恐れはなくなったと説明した。
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