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NCD入札規模、年初来2回目の上積み


ニュース 金融 作成日:2015年5月28日_記事番号:T00057222

NCD入札規模、年初来2回目の上積み

 中央銀行(中銀)は27日、過剰流動性を回収するため、6月に実施する364日物の譲渡性預金証書(NCD)入札の規模を200億台湾元上乗せし、総額1,500億元(約6,100億円)とすることを明らかにした。年初来2回目の上積みとなる。28日付工商時報が報じた。

 中銀は2010年4月から364日物NCDの入札規模を毎月1,000億元に維持してきたが、米国の利上げ方向が固まったことを受け、昨年2月に1,200億元、今年3月に1,300億元に増額されていた。中銀は当時、春節(旧正月)による季節的調整だと説明していたが、年初来2回目となる今回の上積みは、明らかに米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が年内の利上げを示唆したことを受けた措置とみられる。

 中銀の通貨供給量(マネーサプライ)統計によれば、市場への資金供給を表すM2(現金通貨、預金通貨、定期預金など準通貨の合計)の伸び率は2~4月に目標レンジの上限である6.5%を超えて推移しているが、NCDの増発が主因とみられる。