ニュース 電子 作成日:2015年5月29日_記事番号:T00057262
ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家共同執行長は28日開催した技術フォーラムで、同社の16ナノメートル立体構造トランジスタ(FinFET)製造プロセスの効率は競合より10%高く、20ナノプロセスより消費電力が5割少ないと述べた。既に量産しており、下半期には生産量が増えると話し、顧客の需要を十分に満たせる自信をうかがわせた。29日付蘋果日報などが報じた。
魏共同執行長は、顧客の製品をすぐに作れる最適なパートナーはTSMCだと力説した(28日=中央社)
魏共同執行長は16ナノプロセスについて、今年末までにテープアウト(設計完了)する製品は50以上と予測した。16ナノプロセスより消費電力が5割少ない16ナノ上位版FFCも予定しており、10ナノプロセスは来年下半期に量産すると話した。今年の研究開発(R&D)費用は前年比19%増で22億米ドルと語った。設備投資は105億〜110億米ドルへ前年より10〜16%引き上げる。
魏共同執行長は、同社はあらゆる面で優れており、昨年のR&Dエンジニアは4,700人、R&D費用は19億米ドル、8,800種類の製品を作り出したと述べた。現在は生産ライン11本で826万枚(12インチウエハー換算)を生産でき、顧客は456社と毎週1社のペースで増えていると語った。
秦永沛・運営製品発展副総経理は、今年の20ナノプロセスのシステムオンチップ(SoC)と16ナノFinFET、FinFETプラスの生産能力は昨年の2倍で、来年は16ナノプロセスの生産能力が今年の3倍になると予測した。
蔡志群アジア業務資深処長は、中国の半導体産業の脅威に対し、台湾は革新を続けることが唯一の方法だと述べた。
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