ニュース その他分野 作成日:2015年6月1日_記事番号:T00057270
行政院主計総処の予測によると、台湾における今年の貯蓄額は6兆2,800億台湾元(約25兆円)で過去最高を記録する見通しだ。一方、投資面では民間投資、政府投資とも不調が予測されるため、貯蓄額が投資額を上回り、資金余剰の状態を示す「貯蓄超過額」が今年は、昨年の約1兆元から2兆7,200億元に増加。超過額が国民総所得(GNI)に占める比率も15.52%と、昨年の10.46%から大幅に上昇し、過去28年で最高となると予測されている。1日付工商時報が報じた。
中央研究院の胡勝正院士は、「貯蓄超過率は一国の余剰資金が過多となっていないかどうかを測る重要指標で、4〜5%が適切な水準と言える」とした上で、近年10%以上が続いている台湾の状況について「民間投資の不足を反映したものだが、貯蓄の有効な運用を促す公共工事も近年は政府の財政難により年々縮小しており、貯蓄超過率上昇の主因となっている」と強調。さらに「高過ぎる貯蓄超過率は直近の不景気を示すだけでなく、長期的には競争力にも関わる問題だ」として、政府に早急な対策を求めた。
なお中央銀行および金融監督管理委員会(金管会)の統計によると、今年2月末時点の台湾における普通預金残高は9兆元、中華郵政の預金残高も5兆6,000億元となっており、14兆6,000億元の預金が民間に眠っていることになる。
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