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台塑、色素増感太陽電池を開発へ


ニュース その他製造 作成日:2015年6月1日_記事番号:T00057279

台塑、色素増感太陽電池を開発へ

 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)は、シリコンを使用しない新型の太陽電池、色素増感型の太陽電池(DSC)を開発する。工業技術研究院(工研院)から既に技術移転を受けた。1日付経済日報が報じた。

 台塑は、色素増感太陽電池の変換効率は、ポリシリコン太陽電池の18〜22%に達しておらず、売電価格は1キロワット時(kWh)当たり11台湾元(約44円)と、2013年の工業用電力料金の2.7元より高いと指摘した。一方で、色素増感太陽電池は、太陽光がなくとも、蛍光灯からでも光エネルギーを吸収できると強みを強調。消費者向けの3C(コンピュータ、通信、家電)製品、携帯電話、照明器具や、工業用のモニターなどに狙いを定める。来年製品を発売する見通しだ。

 台塑は、材料の技術を保有しており、自社で生産、または生産を委託することができるので、ポリシリコンのように海外から輸入しなくて済むと指摘した。

 経済部能源局(エネルギー局)は、色素増感太陽電池の年産額は300億元と試算している。