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CPCなどの高付加価値工場、環境団体や地元住民反対で頓挫


ニュース 石油・化学 作成日:2015年6月1日_記事番号:T00057281

CPCなどの高付加価値工場、環境団体や地元住民反対で頓挫

 台湾中油(CPC)と合成ゴム大手、台橡(TSRC)などの合弁、台耀石化材料科技は、「市場の変化による打撃から、工場建設を見送ることを決定した」として、5月末で建設工事を全面停止した。これまでに従業員は全員解雇した。30日付工商時報が報じた。

 台耀石化は資本金86億台湾元(約350億円)、出資比率はCPCが49%、TSRCが48%。高雄市小港区で昨年5月、工場に着工し、来年完成予定だった。

 台耀石化の関係者は、実際には地元住民の反対、地方政府の協力が得られないことなど、さまざまな要因から建設停止を余儀なくされたと語った。

 環境保護団体や地元住民は、台耀石化が大気汚染物質を排出するとの理由で工場建設に反対している。ある地元住民は、今後、他の石化メーカーにも進出してほしくないと語った。

 石化業界は、高付加価値化が反対されるなら、台湾産業界の発展は危機的状況だと指摘した。