ニュース 電子 作成日:2015年6月1日_記事番号:T00057285
日立化成は29日、100%子会社の台湾日立化成工業(HCT)の株式80%を台湾のプリント基板(PCB)大手、志超科技(タイワンPCBテックべスト、TPT)に譲渡し、TPTと日立化成の合弁会社とすると発表した。当局の許可取得後、11月1日に譲渡予定だ。
TPTの発表によると、出資額は2億5,700万台湾元(約10億3,000万円)。30日付工商時報によると、HCTのPCB月産能力は20万平方フィート、月間売上高は8,000万〜1億2,000万元。
日立化成は株式譲渡の理由について、HCTは顧客の日系車載用電装品メーカーなどが近年生産拠点を中国などに移転し、生産効率を上げることが課題となっていた一方、TPTは中国と台湾に生産拠点を有し、主に液晶ディスプレイやノートパソコン用PCBを製造しているが、より付加価値の高い車載・産業用途への事業展開を望んでおり、HCTが保有する技術とノウハウを活用するためHCTのPCB部門の経営に参画したいとの意向があったと説明した。
両社は、台湾・中国の製造部門を連携させて生産効率を上げ、今後需要が見込まれる車載・産業・情報通信用途分野の顧客に対し、より付加価値の高い製品やサービスを供給することで事業を拡大すると表明した。HCTのPCBの大半は株式譲渡後も日立化成が引き続き販売する。
なお、TPTへの株式譲渡に先立ち、HCTから感光性フィルム事業を分離し、日立化成の100%子会社である台湾日立化成電子材料(HCET)に移管する予定だ。
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