ニュース 社会 作成日:2015年6月3日_記事番号:T00057318
台東県の離島、蘭嶼には現金自動預払機(ATM)が郵便局内の1台しかない。その貴重な1台が一昨日の夜、酔っ払いに破壊されてしまった。現在、島内で現金を引き出す手段は郵便局の窓口以外にない状況で、しかも同局には職員が1人しかいないとあって対応に大忙しとなっている。
紅頭村にある蘭嶼郵便局に1日午後9時45分ごろ、近くに住む島民男性が酒を飲んだ後、現金を引き出そうとやって来た。しかし暗証番号が思い出せず、3度にわたり間違った番号を入力し、カードがATMに回収されてしまった。これに腹を立てた男性は、郵便局の外から大きな石を持ち込み、ATMの画面に叩きつけた。
当時、郵便局の2階にいた職員が異常な物音に驚いて下に降りてみると、ATMが破壊され、ディスプレイに大きな穴が空いていた。このため電源を抜き、午後10時過ぎに警察に通報した。
翌朝、警察が監視カメラに映っていた男性を聴取したところ、男は「かっとしてやった」と犯行を認め、修理費用を弁償すると申し出た。
一方、郵便局はすぐに業者に壊れたATMの修理を依頼したものの、輸送に時間がかかるため、利用再開までには早くとも2日、遅ければ1週間かかる見通しだ。
同島ではコンビニエンスストアや農会(農協)にはATMが設置されておらず、銀行の支店も開設されていないため、地元住民や観光客は、現金引き出しを全て郵便局のATMに頼っていた。その1台が使用不能となったことで、郵便局の窓口業務量は通常の5割増に。台東郵便局はきょう3日から、応援要員を派遣することを決めた。
現在、郵便局のカードまたは通帳を持っていないと、現金の引き出しができない。中華郵政では、同島を訪れる観光客に現金を多めに持参するよう呼び掛けている。
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