ニュース 石油・化学 作成日:2015年6月3日_記事番号:T00057329
石化大手、台湾聚合化学品(USI)の呉亦圭董事長は2日、台湾中油(CPC)が第5ナフサ分解プラント(通称五軽)の閉鎖を一方的に決め、原料供給が不足しかねないとして、CPCが川下業者と協力し、中国・福建省漳州市の古雷半島に五軽を移転することを求めた。3日付経済日報が伝えた。
USIは現在ポリエチレン(PE)、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)を年22万トン生産しており、原料としてエチレン18万トンを必要としている。うち8割はCPCと契約価格で供給を受けている。USIグループは今年EVAの増産を予定しているが、五軽の閉鎖によるエチレンの供給不足を懸念している。
これに先立ち、経済部は石化業界が古雷半島にエチレンの生産能力年120万トン分を移転することを認め、その場合、既存の設備や生産工程を持ち出すことも容認する立場を打ち出していた。仮にCPCが古雷半島への投資を決めれば、初の対中投資となる。
CPCの張瑞宗副総経理は「五軽はプラント輸出と出資受け入れという方式で対応を検討しており、USIなどの業者からの提案にはオープンな態度だ」と前向きな姿勢を示した。
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