ニュース 電子 作成日:2015年6月3日_記事番号:T00057338
スマートフォン大手、宏達国際電子(HTC)の王雪紅(シェール・ワン)董事長は2日株主総会で、経営不振を謝罪した。一方、アップル、サムスン電子と戦えるのは同社だけと再起に意気込みを見せた。3日付蘋果日報が報じた。
王董事長(左2)。過去2年の株主総会では、王董事長のポケットマネーで株主にスマホが配布されたが、今回の記念品はウインドブレーカーだった(2日=中央社)
3月下旬から執行長を兼任している王董事長は、経営改善計画として▽スマホ改革▽コスト削減▽プロセス改善▽バーチャルリアリティ(VR)と医療の新業務推進──を掲げた。10月にスター製品を発売する他、米国のスポーツブランド大手、アンダーアーマーとの提携によるブレスレット型ウエアラブル(装着型)端末や、医療業務も進めていると述べた。
マーケティング見直し
同社株価は1日に100台湾元(約400円)を割り込んだ。株主総会には英国や香港なども含め700人近くが出席し、「1株875元で買ったのに」など不満が噴出した。ある個人投資家からマーケティングの失敗を指摘されたのに対し、王董事長は、予算はアップルやサムスンの20分の1以下だと弁明しつつ、ロバート・ダウニー・ジュニアとのイメージキャラクター契約は更新しないと表明した。ただし、台湾の人気ロックバンド、五月天(メイデイ)は効果が高いので継続するという。株主総会は4時間半かかり、やっと終了した。
同社は2002年に上場、スマホブームに乗り世界5位以内に浮上し、株価は11年4月に1,300元まで上昇した。同年のスマホ出荷台数は6,000万台を数え、「台湾の光」と称賛された。その後、アップルやサムスンの人気や、低価格の中国メーカーの台頭で、同社は昨年11位まで低下した。2日の終値は98.50元と前日比0.50元上昇した。
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