電子ペーパー（ＥＰＤ）の元太科技工業（イーインクホールディングス、ＥＩＨ）が韓国子会社ハイディスの生産ライン（京畿道利川市）を今年１月に閉鎖したことに抗議し、解雇された元従業員らは３日、台北市の総統府前で抗議活動を行った。台湾を訪れての抗議活動は３回目となる。４日付中国時報が伝えた。
元従業員らは台湾の労働団体の支援を受け、抗議活動を行ったもので、総統府側が陳情書提出のために建物内に入ることを認めなかったため、警官隊と衝突した。一部は封鎖線を突破し、総統府前の地面に横たわるなどしたが、最終的に排除された。
元従業員らは総統府前の道路で記者会見を開き、台湾政府が労使間の争議の仲裁に当たるよう要求した。
警察は秩序妨害の疑いなどで、韓国の労働団体、全国民主労働組合総連盟（民主労総）の幹部をはじめとする韓国人２人、台湾人１人の身柄を検察に送致した。また、元太の親会社、永豊餘投資控股（ＹＦＹ）の何寿川董事長宅前で抗議した台湾人２人も拘束された。
