ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

ウィンドウズ10、PC6億台の買い替え促進


ニュース 電子 作成日:2015年6月4日_記事番号:T00057369

ウィンドウズ10、PC6億台の買い替え促進

 マイクロソフトは3日、7月29日に世界190カ国・地域で発売する次期OS(基本ソフト)「ウィンドウズ10」は、ウィンドウズ史上最大の買い替え・アップグレード需要を掘り起こすと予想し、出荷後4年以上が経過した世界のパソコン6億台の新旧入れ替えを目指すと表明した。ウィンドウズ10に直接アップグレードできない「ビスタ」や「XP」搭載機種からの買い替えが中心になるとみられ、台湾のPCブランド、受託メーカーは出荷増が期待される。4日付経済日報などが報じた。


パーカー氏は、ウィンドウズ10の需要は強く、末端の販売業者、OEMパートナーとの協力の下、発売後は順調な売れ行きを見せると自信をのぞかせた(3日=中央社)

 マイクロソフトのOEM(相手先ブランドによる生産)部門コーポレート・バイスプレジデントのニック・パーカー氏が、開催中の台北国際電脳展(コンピューテックス台北)で表明した。 

 マイクロソフトと提携する宏碁(エイサー)や和碩聯合科技(ペガトロン)は、ウィンドウズ10発売により今年下半期のPC市場見通しに期待感を抱いている。

 エイサーの黄資婷・世界戦略企画運営センター総経理は、同社はウィンドウズ10がもたらす買い替え・アップグレード商機をいち早く獲得する自信があると表明。買い替えに伴う経済効果は個人向け市場で第3四半期中に表れ、その後はビジネス市場でも買い替え需要に火が付くと予想した。

 ペガトロンの程建中執行長は、ウィンドウズ10はインターフェースなどがさらにユーザーフレンドリーとなり、発売後はPC需要が高まると予想。同社はノートPCを中心に、第3四半期の出荷台数が前期比、前年同期比ともにプラス成長になる見込みだと語った。

 コンピューテックス台北ではウィンドウズ10搭載のPC新製品として、エイサーがオールインワン(モニター一体型、AIO)PC「アスパイヤZ3−710」を、華碩電脳(ASUS)がタブレット端末としても使える2イン1ノートPC「トランスフォーマーブックT100HA」、鴻海精密工業傘下の富智康集団(FIHモバイル)がテレビをウィンドウズPCに変える「カンガルー」ブランドのウルトラポータブルデスクトップPCを展示した。

Win10端末、3年で10億台へ

 一方、マイクロソフトのウィンドウズ・検索マーケティング責任者は、ウィンドウズ搭載製品のユーザーは現在15億人で、今後2〜3年でウィンドウズ10搭載製品は10億台に達すると予想した。

 パーカー氏は、ウィンドウズ10の普及を後押しする強みとして、▽製品の種類、サイズに関係なく搭載できること▽PC、スマートフォン、タブレットなどあらゆる端末で使用できる「ユニバーサルアプリ」▽発売後1年以内はウィンドウズ7/8.1、ウィンドウズフォン8.1などから無料でアップグレードできること──を挙げた。

 ウィンドウズ10発売により、今年はウィンドウズ搭載のタブレットは前年比40%の成長が予想され、「Surface(サーフェス)」シリーズの組み立てを独占受注するペガトロンに恩恵が予想される。ペガトロンの程執行長はまた、第3四半期はスマートフォンを中心とする通信製品の出荷成長も見込めると語った。