ニュース 政治 作成日:2015年6月5日_記事番号:T00057377
訪米中の蔡英文民進党主席は4日、ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)で演説し、来年の総統選で当選した場合、中華民国の現行の憲政体制に基づき、全体の民意に従い、中台関係の平和的、安定的発展を図っていくと強調した。5日付聯合報がが報じた。
蔡主席(右3)は中国の習近平国家主席に対する見方を問われ、「慎重に回答しなければならない」と笑いを誘った後、これまでの中国のリーダーよりも台湾に理解があるようだと語った(4日=中央社)
蔡主席は「両岸(中台)関係の発展は長期的な考えが必要であり、両岸政策の推進に当たっては政党の主張を超越し、異なる意見を受け入れなければならない」とした上で、「指導者は政策決定に当たり、社会の共通認識に配慮しなければならず、台湾で既に形成された共通認識とは現状維持であり、各方面の利益に一致すると信じている」と述べた。
また、米国、中国、台湾で「現状維持」の解釈が異なることについては、「台湾海峡の平和と安定的関係が各方面に有利であり、解釈如何にかかわらず、それが含まれるべきだ」と指摘した。
ただ、演説後の質疑で、「現状維持」の意味合いや「1992年の共通認識(92共識)」について問われた蔡主席は、「言いたいことは演説原稿に全て盛り込まれている」とのみ述べて、突っ込んだ説明は避けた。
オバマ政権は蔡主席を異例の待遇で迎えており、国家安全保障会議を訪れ、ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)と言葉を交わしたとの情報もある。訪問の事実を未公表としたのは、中国を刺激しないための配慮とみられる。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722