ニュース 政治 作成日:2015年6月9日_記事番号:T00057429
民進党の蔡英文主席は7日(現地時間)、訪問先の米サンフランシスコで記者団と懇談し、今後の中台関係について、「平和で安定した両岸関係は双方にとって最大の利益がある。台湾海峡の安定と平和を守ることは両岸の共同責任だ」と述べ、民進党による政権交代後も中台関係の安定に努めていく姿勢を改めて強調した。ただ、「1992年の共通認識(92共識)」については、「われわれは引き続き、同じところを求めつつ異なる点は残しておくべきだ(求同存異)と述べ」、「一つの中国」の解釈には具体的に踏み込まなかった。
蔡主席は、来年の総統選について、「国民党が100%の力で挑むのなら、われわれは120%の力で勝つ」と意気込んだ(8日=中央社)
また、2012年の総統選出馬時に蔡氏が主張した「台湾共識」と「現状維持」の相違点については、「現状維持が台湾で現在最大の共通認識であることから、現状維持を両岸政策策定と両岸関係の基礎にした」と説明した。
今回の訪米を通じ、「中華民国の現行の憲政体制」と「普遍的な民意」に基づき、中台関係の平和的かつ安定的な発展を目指すとする蔡主席のビジョンは、ひとまず米国の理解を得たといえそうだ。ただ、中国政府の圧力、与党国民党、民進党の台湾独立派に受け入れられるかどうかは予断を許さない。
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