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5月輸出もマイナス成長、携帯電話の不振鮮明【図】


ニュース その他分野 作成日:2015年6月9日_記事番号:T00057432

5月輸出もマイナス成長、携帯電話の不振鮮明【図】

 財政部は8日、5月の輸出総額は256億3,000万米ドルで前年同月比3.8%減だったと発表した。4カ月連続のマイナス成長だ。特に携帯電話は2億4,000万米ドルと、昨年5月の4億9,000万米ドルから半減した。9日付蘋果日報などが報じた。

 

 張盛和財政部長は、携帯電話の輸出低迷は「警告」で、宏達国際電子(HTC)も業績予測を下方修正しており、電子産業の競争力を向上させなければならないと述べた。


鄧振中経済部長も、HTCは重要な企業で、ぜひとも再起してほしいと語った(8日=中央社)

 製品別の5月輸出額は、携帯電話など情報通信機器は9億3,000万米ドルで前年同月比24.7%減だった。DRAMが39.4%の大幅減少で足を引っ張り、電子製品は81億8,000万米ドルで4.4%減だった。一方、機械は7.3%増で19億2,000万米ドルと過去2番目に高かった。交通運輸設備も10億8,000万米ドルで過去2番目に高く、8%増だった。

 市場別では、欧州、東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国は6カ月連続、中国は4カ月連続のマイナス成長だった。一方、米国が30億7,400万米ドルで前年同月比2.1%増と17カ月連続のプラス成長を果たした。日本は16億7,800万米ドルで8.6%増だった。

 財政部統計処の葉満足処長は、年初から輸出総額のマイナス成長が続いているのは、世界景気の鈍化と原油価格の下落が主因で、アジア諸国も影響を受けていると述べた。韓国の輸出は5カ月連続、日本、シンガポールは4カ月連続、中国も3カ月連続のマイナス成長だと指摘した。