９日付経済日報が産経新聞の報道を基に伝えたところによると、シャープが先ごろ、本社および主要国内連結子会社の社員に対し約3,500人の希望退職を募集すると発表したことを受け、鴻海科技集団（フォックスコン）もシャープの技術者確保に意欲を見せている。
鴻海が大阪市に設立したディスプレイおよびタッチパネルの技術研究所「フォックスコン日本技研」の矢野耕三社長は、シャープの希望退職者募集は業務拡大のチャンスと語り、人材紹介会社にシャープを希望退職する技術者の仲介を依頼することを検討している。
日刊工業新聞の昨年末の報道によると、鴻海は曲げることが可能なフレキシブル有機ＥＬ（ＯＬＥＤ）パネルの生産に参入する計画で、既にフォックスコン日本技研が開発に着手。2016年のサンプル出荷開始を目指しているとされる。また矢野社長は数年前、「３年以内に日本人技術者を40人採用する」と語っている。
