工作機械の業界団体、台湾機器工業同業公会（ＴＡＭＩ）が９日発表した統計によると、５月の工作機械輸出額は２億9,800万米ドルで、前年同月比9.8％減となった。１～５月の輸出額は13億6,000万米ドルで、前年同期比6.7％減だった。ユーロ安・円安で輸出が打撃を受けている。10日付工商時報が報じた。
ＴＡＭＩの王正青秘書長は、為替相場の影響で、価格競争が激化していると説明した。業界関係者は、稼働率を維持するため低価格で受注すれば利益が出ないので、受注が減っていると語った。
一方、５月の機械設備の輸出額は19億2,000万米ドルで前年同月比7.3％増だった。１～５月は84億3,000万米ドルで、前年同期比2.3％増だった。王ＴＡＭＩ秘書長は、４月の出荷が５月にずれ込んだ他、海外や台湾のメーカーがここ数カ月、中国からベトナム、フィリピンに工場を移転したことで、台湾からベトナム、フィリピン向けの機械輸出がそれぞれ70％、80％増加したと説明した。
