ニュース 社会 作成日:2015年6月12日_記事番号:T00057510
台中市のメインストリート、台湾大道の交差点に外壁が金色のガラス張りのビルが立っており、夏季は夕方になると西日を受けて強烈な反射光を周囲に振りまいている。特に同ビルが見える位置にある喫茶店では、反射光が店内に差し込み客や店員を直撃。経営者は「まるでレーザー攻撃を受けているようだ」と悲鳴を上げている。
「レーザー攻撃」を行っているのは台湾大道と健行路の交差点にある「新安世紀金龍大楼」。ここから約400メートル離れた場所にある喫茶店の店長によると、同店はちょうど正面が東を向いていることから、夏の午後6時ごろになるとビルに当たった日光が反射し、店内深くまで日差しが入り込んでくるそうで、この状態が20〜30分ほど続くという。
強烈な反射光を浴びた客の多くは暑さとまぶしさに耐えかねて早々に店を出る始末で、経営にも大きな影響が出ている。
そんな情報を聞き付けた蘋果日報の記者が9日夕方に同店を訪れ、状況を確認したところ、実際にビルからの強い反射光が直撃して、店全体が煌々と輝いており、店内では完全にまぶたを開くことができなかったという。客の一部からは「こんな強い日差しの中に座っていたら目がやられる」との声が聞かれ、店員からも眼病や皮膚病を懸念する声が上がっているそうだ。
ただ、こうした問題に対し、新安世紀金龍大楼の関係者は「これまで反射光に関する苦情は受けたことがなく、ビルの外壁を造り直すことも不可能なため、喫茶店がカーテンや庇(ひさし)を取り付けることで対応してほしい」とつれない態度を示している。
一方、喫茶店の店長は、「カーテンを掛ければ客に休業中と勘違いされることが心配。庇を付けることは考えたが、業者に『ここは風が強過ぎるから飛ばされて通行人や車に当たる可能性がある』と言われて断念した」と語っており、このまま問題が解決できなければ引っ越す他ないと困り果てた様子だ。
なお台中市建設局は同問題について「現行の建築法ではビルのガラス張り外壁に対し特に制限が設けられておらず、今後、中央政府に反射率の高いガラスの使用を規制する法改正を提案する」としている。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722