ニュース 社会 作成日:2015年6月12日_記事番号:T00057512
台湾軍の国産8輪装甲車「雲豹」(CM-32)300台余りの動力システムを受注した中興電工(CHEM)などの業者が軍関係者と共謀し、中国から品質が劣る部品を調達していたとして、台中地方法院検察署は11日、関係先37カ所を捜索するとともに、中興電工の江義福董事長ら57人を取り調べた。12日付蘋果日報が報じた。
8輪装甲車「雲豹」。1台当たりの価格は9,000万元に上る(11日=中央社)
問題の部品が使用された装甲車は、油漏れやボルトの断裂などの故障が相次ぎ、ほぼ2日に1台の割合で修理が必要な状態だったという。
調べによると、軍備局は2012年、雲豹326台の動力システム調達に78億台湾元(約310億円)余りの予算を組み、最低価格落札方式で入札を行った。落札業者にはさらに334台分の追加入札への参加資格が与えられる仕組みだった。複数の業者は入札資格を満たしていなかったものの、安値で落札してもその後の受注機会で利益が見込めるとして、中興電工に入札参加を持ち掛け、動力システムを中興名義で約48億8,000万元で受注した。
納品は13年6月から始まったが、故障発生率が高いことが問題になり、告発を受けた法務部調査局が調査していた。
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