ニュース 電子 作成日:2015年6月12日_記事番号:T00057532
米国のIDM(垂直統合型半導体メーカー)、サイプレス・セミコンダクターは米国時間10日、モバイル端末向けタッチスクリーンコントローラー事業および知的財産権(IP)の一部を譜瑞科技(パレード)に1億米ドルで譲渡すると発表し、価格競争が激化する同市場からの撤退を表明した。12日付工商時報が報じた。
譲渡手続きは第3四半期にも完了する見通しだ。パレードの趙捷執行長は、最速のスピードで双方の技術統合を進め、最新の埋め込み型タッチスクリーンコントローラーICを発売したいと述べた。
サイプレスはかつて、アップルの音楽プレーヤ「iPod」にタッチコントローラーICを供給したことで知名度を上げ、その後、サムスン電子のスマートフォン・サプライチェーンにも加わり、米シナプティクスと並ぶ業界2大手と称された。
しかし近年ではシナプティクスが勢力を拡大したことに加え、敦泰科技(フォーカルテック・システムズ)、深圳市匯頂科技(GOODiX)、義隆電子(ELAN)といったアジアメーカーの台頭による価格競争の激化に苦戦していた。
ただサイプレスはタッチコントローラIC事業の売却と同時に、米DRAMメーカー、ISSIの買収を発表しており、コンシューマエレクトロニクス市場から工場や自動車向け市場への転換する姿勢を鮮明にしている。
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