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蔡英文民進党主席、経済政策「3本の矢」発表


ニュース 政治 作成日:2015年6月15日_記事番号:T00057537

蔡英文民進党主席、経済政策「3本の矢」発表

 来年の総統選挙に出馬する野党民進党の蔡英文主席は12日、中華民国工商協進会(CNAIC)の理事監事連席会議で講演し、アベノミクスの3本の矢に倣い、▽国際競争力の強化▽内需型産業の強化▽地場産業の発展──から成る「台湾経済再生けん引」の3本の矢を発表した。15日付工商時報が報じた。


蔡主席(左2)の主張により、報道陣に非公開で行われた(12日=中央社)

 3本の矢のうち国際競争力の強化では、インターネットやクラウド・コンピューティング、ビックデータなど情報通信技術(ICT)産業が次世代の産業革新とインダストリー4.0(第4次産業革命)の主軸になると述べた。同時に、石油化学など従来型産業の高度化も重視するとした。

 内需型産業強化では、生活の質(QOL)向上と、高齢化・少子化に伴う長期介護や保育所など社会基盤の整備に重点投資するとした。

 地場産業の発展については、地域経済の発展を重視し、創業の機会を提供すると述べた。

 一方、台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)加入問題について蔡主席は、今月の訪米を通じて第2回交渉参加へ準備はできていると米国側に伝えたと説明した。