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台湾人の中国渡航、ビザ免除へ=全国政協主席


ニュース その他分野 作成日:2015年6月15日_記事番号:T00057541

台湾人の中国渡航、ビザ免除へ=全国政協主席

 中国人民政治協商会議全国委員会(全国政協)の兪正声主席は14日、福建省アモイ市で開かれた「第7回海峡論壇(中台フォーラム)」で、中台交流の環境を改善するため、台湾住民に対し、中国渡航時のビザを近く免除する方針を表明した。15日付経済日報が伝えた。


兪正声全国政協主席(右)。中台フォーラムには郝龍斌国民党副主席(左)が参加した(14日=中央社)

 台湾住民が中国に渡航する際には現在、旅券に相当する「台湾居民来往大陸通行証」(通称・台胞証)上にビザを取得する必要がある。兪主席は現在の手帳型の通行証ではなく、カード式の通行証を発行する考えも示した。

 交通部の統計によると、中国に渡航した台湾住民は昨年、延べ536万6,000人に上った。中国側のビザ申請手数料は、新規発行で最低1,200台湾元(約4,800円)で、旅行会社に取得を依頼すると、さらに手数料が上乗せされるため、ビザ免除は渡航費用の大幅な削減につながる。

 兪主席は「両岸(中台)交流の根底は人と人の交流で、最も大切なのは心の意思疎通だ。海峡は狭いが、心が遠のけば、距離もはるか遠いものになる」と述べ、中台の交流と相互理解が心理的な距離を近づけ、台湾海峡の不安定な状況から脱却し、中台関係を前進させる大きな動力になると強調した。