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工作機械の高鋒、「中台工場の分業化進める」


ニュース 機械 作成日:2015年6月15日_記事番号:T00057553

工作機械の高鋒、「中台工場の分業化進める」

 工作機械大手、和大集団の沈国栄総裁は12日、台湾元の対米ドル相場下落幅が日本円、韓国ウォン、ユーロに遠く及ばない状況や、中韓が自由貿易協定(FTA)に正式署名したことを受け、傘下の高鋒工業(kafo)の中国における競争力強化を目指し、中台工場の分業化を進めるとの考えを表明した。今後、台湾工場は5面5軸加工機などハイエンド工作機械に専念し、一部の立形および門形加工機の生産を中国工場に移転する方針だ。15日付工商時報が報じた。

 沈総裁は、設備の調達のため今月初めに日本を訪問した際、日本の機械メーカーの受注が来年まで埋まっている状況を知り、円安の威力を目の当たりにしたという。

 ただ、高鋒工業について中台分業による生産効率の引き上げとコスト抑制、および販売拠点の増設などにより年度目標の達成を目指す考えを示した。同社内部では今年の売上高について22億5,000万台湾元(約90億円)以上を目標に設定し、24億元の強気目標も掲げているとされる。