ＩＣ設計大手、聯発科技（メディアテック）は15日、中国・工業信息化部（工信部）の下部機関、中国信息通信研究院（CATCT）と、有線および無線通信の技術認証に関する提携協定に署名を行った。メディアテックの章維力・中国区総経理は「今後は工信部で直接ネットワーク関連製品の認証を受けることができ、中国市場展開を加速できる」と説明した。16日付蘋果日報が報じた。
章・中国区総経理（右）と魯陽・中国信息通信研究院書記（左）が署名した（15日＝中央社）
章・中国区総経理によると、中国の高速通信網の構築計画「寛帯中国（ブロードバンド・チャイナ）」により、今年だけで中国全土8,000万世帯に光ファイバーによるデータ通信（ＦＴＴＨ）が導入される見通しで、今回の提携によりメディアテック傘下で有線ブロードバンド通信向け製品を手掛ける創発科技通訊（ECONET）の商機獲得を後押しするとみられる。
この他、中国の移動通信キャリア大手、中国移動通信（チャイナ・モバイル）の電信研究院の黄宇紅副院長は、同社が立ち上げ準備を進めている新ブランド「Global Phone」のスマートフォンにメディアテックの５モードチップを採用することが決まっていると明らかにした。
