ニュース 社会 作成日:2015年6月18日_記事番号:T00057617
最近、深夜の道路に這いつくばり、ハンマーのようなもので路面をたたく小柄な女性の姿を写した画像がインターネット上で拡散され、話題となっている。実は彼女、道路の陥没個所を見つけては、バイクの走行に危険だとして自主的に補修を行っているボランティアで、「アスファルト姉さん」と呼ばれ、称賛を集めている。
「アスファルト姉さん」は40歳になる新北市在住の独身女性で、数カ月前まで台北市内の大手証券会社に勤めていた。彼女によると、3年ほど前に人生のどん底を体験した際、善行を積むことで人生を変えられると書かれた中国の古典「了凡四訓」を読み、「くよくよ悩んでいないで、人のためになることをしよう」と決意したそうだ。
彼女は当時、バイクでの通勤途上、道路の陥没個所を見つけて「バイクでここを通ると危険だ」と道路の管理機関に補修を依頼したが、それほど効果はなかったことを思い出した。「それなら自分でやってみよう」とアスファルトを購入し、道具を携えて道路に繰り出した。
当初は週末を利用して道路の補修を行っていたが、陥没個所が多いことから、気力があるときは平日の夜も退勤後に作業をするようになった。作業はいつも車の通りが少なくなる深夜に行うため、睡眠時間を削ってのボランティア活動だ。
この活動を始めた2012年6月から現在までに彼女が購入したアスファルトは384袋、重量にして1万5,360キログラムに上る。
彼女は3カ月前に「少し休みたい」と考えて会社を退職したが、道路の補修ボランティアは現在も継続している。さらに個人の力では限界があるとボランティア団体を組織し、台北市や新北市だけでなく、遠隔地の補修も計画し、より多くの人の力になりたいと考えているそうだ。
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