ニュース 金融 作成日:2015年6月18日_記事番号:T00057624
国際決済銀行(BIS)は17日、主要な貿易相手国・地域の通貨を各国・地域との貿易量で加重平均する名目為替実効レート(NEER)指数で見た場合、台湾元の5月の同指数は111.98となり、過去10年間で最高となった。18日付経済日報が伝えた。
台湾の輸出ライバル国である韓国の通貨ウォンは、5月のNEER指数が116.25となり、前月(117.73)よりも低下したが、依然台湾元を上回っている。
台湾元は対米ドルで年初来2.25%上昇しており、アジア通貨で最も強含んでいる。
市場関係者は「輸出競争力に対する大きな警告シグナルだ」としながらも、彭淮南・中央銀行総裁が比較的安定した為替政策を取り、台湾元の乱高下を防いでいると評価した。
一方、大手格付け会社は台湾元高を、海外投資増加と並ぶ生命保険会社のリスク増大要素として挙げた。
格付け会社、中華信用評等(タイワン・レーティングス)の謝雅瑛アナリストは「過去2年、生命保険会社はリスクヘッジ誘因が小さかった。台湾元が上昇を続ければ、各社の為替差損準備金を取り崩すことになりかねない」と指摘した。
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