ニュース 社会 作成日:2015年6月22日_記事番号:T00057646
台湾の結婚式では新郎が当日の朝、婚礼車に乗って新婦の家に迎えに行くという習慣がある。その婚礼車には高級車をレンタルして使用する場合が多いようだが、結婚29年後に購入したクラシックカーが偶然にも自分たちの婚礼車だったという夫婦がいる。
屏東県潮州鎮に住む鍾耀恭さんは31年前、現在の妻、林美秀さんとの結婚式で使う婚礼車として「裕隆勝利803(日本名・日産セドリック330)」を借りた。
この車両は当時潮州鎮から台北までを結ぶ唯一の長距離タクシーとして使用されていたため、借りることが難しかったが、鍾さんは人生の一大イベントのため、所有する農地の一部を売り、約半年間の予約待ちの末、1日1,500台湾元で借り受けることに成功した。そして無事、花嫁を迎えることができた結婚式当日、苦労して借りたこの「勝利803」と記念撮影を行った。
その後、29年の時が過ぎた2年ほど前、鍾さんはある自動車修理工場の店主とおしゃべりをしているときに、その工場内に10年以上も放置され、ほこりをかぶっている黒いディーゼル車があることを知り、気に入ってその場で購入した。価格は15万元だった。
その黒い車は過去20年以上の間に数々のオーナーによって所有されてきたことから、車体には7層ものペンキが塗り重ねられていた。鍾さんがこれを剥がしていったところ、第1層のカラーが自分の結婚式で借りた婚礼車と同じ、藍色であることが分かった。
「もしや」と思って当時撮影した婚礼車との記念写真を引っ張り出し、購入した車の履歴と突き合わせたところ、間違いなく当時、彼が大枚をはたいて借りた「勝利803」だと判明した。
それからというもの、この車は夫婦の宝物として大切にされている。21日、台東県関山鎮で開かれたクラシックカー博覧会ではこの車がエピソードとともに披露され、話題を集めた。
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