ニュース 政治 作成日:2015年6月22日_記事番号:T00057647
野党民進党は19日、米タイム誌の次期発売号の表紙に、来年の総統選挙に出馬する蔡英文同党主席が掲載されると発表した。6月29日号の同誌アジア版に掲載される。20日付経済日報などが報じた。
6月29日号のタイム誌アジア版表紙(19日=中央社)
表紙には蔡氏の写真に、「彼女は中華圏唯一の民主主義国家を率いるかもしれない。そのことが中国の神経を尖らせている」とのタイトルを加えている。アジアの政治家としては最近表紙を飾ったインドのナレンドラ・モディ首相、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領、韓国の朴槿恵大統領に続くものだ。
同誌のカバーストーリーとして、「台湾の次期総統」と題した蔡氏の特集記事が組まれる。内容は蔡氏の生い立ちや学術的背景の他、同氏が主張する対中政策の基本原則「現状維持」路線や、新たな経済成長モデルなどについてのインタビューが含まれる。
なおタイム誌は同記事で、蔡氏の対立候補となる見通しの洪秀柱・国民党副主席(立法院副院長)へのインタビューも紹介。洪氏は「蔡氏を強力なライバルと思っていない」と答えたという。
「現状維持」の支持率63.1%
なお、両岸政策協会(CSPA)が18日発表した世論調査によると、蔡氏の支持率が50.2%と洪氏の29.3%を大きく上回った。対中政策については蔡氏の「現状維持」が63.1%の支持率を集めた一方、洪氏が主張する「両岸(中台)は共に中国全体の一部」という解釈を双方が表明する「一中同表」の支持率は31.2%と蔡氏の半分以下だった。「一中同表」の不支持率は51.7%に達しており、統一色が濃厚な主張は中国への過度の傾斜を懸念する市民に支持されないことを如実に示している。
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