ニュース
電子
作成日：2008年2月27日_記事番号：T00005766
宏斉科技、株価急落で増資中止
発光ダイオード（ＬＥＤ）関連銘柄の株価急落を受け、業界大手の宏斉科技（ハーバーテック）は26日、総額３億4,900万台湾元（約12億500万円）の増資を中止すると発表した。増資払込期日の22日時点で同社株価は新株発行価格を15％下回る26.87台湾元まで下落。当初増資を引き受ける予定だった聯華電子（ＵＭＣ）も出資を見送っていた。
宏斉科技は増資で調達した資金を工場建設に充て、バックライト市場の需要増に供える計画だったが、増資取りやめで投資計画も断念せざるを得なくなった。同社は「短期間内に増資を実施する計画はない」としている。同社は転換社債の発行で調達した手持ち現金が３億元あるが、今後資金需要が生じた際には銀行からの借り入れで賄う計画だ。
一方、沛鑫半導体（フォックスセミコン・インテグレーテッド・テクノロジー）も増資を計画しているが、新株の発行価格を当初の158元から100元へと大幅に引き下げ、増資払込期日を３月３日に延期した。
