ニュース 食品 作成日:2015年6月23日_記事番号:T00057696
大手しょうゆメーカーの金蘭食品で、鍾淳仁元董事長(40)らが社有地を不当な安値で売却し、会社に2億台湾元(約8億円)に達する損害を与えたとして、元董事長のいとこに当たる鍾淳元現董事長(28)に背任などの疑いで刑事告発されていたことが分かった。告発を受けた法務部調査局は22日、桃園市にある本社を任意で捜索するとともに、関係者から事情を聴いた。23日付自由時報が伝えた。
鍾淳元現董事長。担当弁護士は、会社には捜査権がないので、調査局に告発したと強調した(22日=中央社)
調査局は「現在事件を整理している段階で、状況を見ながら検察に捜査を求める」と説明した。
鍾淳元董事長の弁護士によると、昨年の董事長就任後、会計士に依頼して帳簿類を精査したところ、桃園市内などにある20区画の土地が不当な安値で売却されていた他、中国法人にも会計上の問題点があることが判明したという。鍾淳元董事長は鍾淳仁元董事長に重ねて説明を求めたが、拒否されたため刑事告発に踏み切った。
担当弁護士は「これは一族の資産争いではなく、企業としての汚職取り締まりだ。経営権の問題とも関係ない」と強調したが、経営権をめぐる「お家騒動」が背景にあるのではないかとの臆測を呼ぶのは避けられない状況だ。
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